こんにちは!
年賀状の引き受け期間が始まる前の12月上旬くらいか、もう少し早い時期に
喪中の方から年賀欠礼のハガキが届くことがあります。
「ご遠慮申し上げます(=送らないでください)」という文面でなければ
年賀状を送っても失礼にはなりませんが、
悲しみに沈む相手への配慮として、こちらからも年賀状は送らず
寒中見舞いで挨拶するのが一般的です。
寒中見舞いは本来、暑中見舞いと同じく季節の挨拶状ですが
喪中で年賀状を送ることができなかった方への挨拶、と考えると
どんなはがきを使ったらいいのか、どんな文面やデザインにすればいいのか
迷ってしまいますよね。
この記事では、喪中の方へ寒中見舞いを送るときのはがきの種類と買える場所、
相応しいデザインについて紹介しています。
寒中見舞いは「喪中の方に送る年賀状の代わりになるもの」という意識の方も多いので
何の気なしに作った寒中見舞いが
実はマナーに反していたり相手にとって失礼になったり・・・ということも多いです。
喪中の方へ寒中見舞いを送る予定のある方は
ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
目次
寒中見舞いを喪中の方に送る場合のはがきの種類は?
寒中見舞いを送るときには、
郵便はがき(官製はがき、通常はがき)か私製はがきを使います。
疑問を持っている方も多いかと思いますが、
寒中見舞い専用のハガキがあるわけではありません。
いわゆる普通のハガキを使います。
郵便はがきは郵便局が製造・販売しているはがきで左上に額面の印刷があり
切手なしで送れるもの。
私製はがきは郵便局以外が製造したはがきで切手を貼って送るもの。
ポストカードや絵葉書などが私製はがきに当たります。
もし年賀はがきが余っても、それをそのまま喪中の方への寒中見舞いとして
流用するのは避けましょう。
年賀はがきが使えないわけではないのですが、
喪に服している方への配慮として年賀状を送らなかったのに
おめでたいハガキで寒中見舞いを出すのは矛盾しているし、
相手にとっても失礼になるからです。
ただ、「早く元気になって欲しい」「少しでも喜んで欲しい」という思いで
敢えてお年玉つきの年賀はがきを使う方もいます。
一般的にはタブーなので、意図があって年賀はがきを使う場合は
嫌な誤解を持たれないためにもその旨を一言書き加えるといいですね。
寒中見舞いのはがきはどこで買える?
寒中見舞いのハガキを購入するなら、
まず一番の候補となるのが郵便局です。
前の章でも書いた通り、寒中見舞い専用のハガキがあるわけではありませんが
一般的な無地のハガキから冬の絵柄の絵葉書まで豊富に用意されているので
ピッタリなものが見つかるでしょう。
無地の郵便はがきはポストが設置してあるコンビニでも扱っているので
忙しい方はコンビニで購入するのが便利でおすすめです。
寒中見舞いというのはそもそも送る人があまりいないので
専用にデザインされたものはあまり流通していません。
あらかじめデザインされたものが欲しい場合は
大きめの文具店やホームセンターなどを探してみてくださいね。
インクジェット対応のハガキは家電量販店やホームセンターなどで購入できます。
その他、ネット通販などでも購入可能なので
特に現物を見なくても大丈夫な方はチェックしてみてくださいね。
寒中見舞いのはがきで喪中の場合デザインはどうする?
寒中見舞いは暑中見舞いと同じく、季節の挨拶状です。
通常の寒中見舞いであれば特に気にせず自由でいいのですが
喪中の方への寒中見舞いならデザインにも配慮したいですね。
基本的には落ち着いた内容とデザインにするのがマナーです。
郵便はがきの切手のデザイン
通常はがきは額面が印刷されており、切手なしで送ることが出来ます。
この額面のデザインは「ヤマユリ」「山桜」「胡蝶蘭」の3種類がありますが
これはどれでも大丈夫です。
胡蝶蘭がもっとも落ち着いたデザインなので選ぶ方が多いですが
「胡蝶蘭は弔事専用!」というわけでも
「寒中見舞いは胡蝶蘭じゃないとダメ!」というわけでもないので
安心してくださいね。
ヤマユリも山桜も特別派手なデザインではありませんし、気にする方も少ないので
デザインを指定して買わなくても「ハガキください」と言って
出されたものを使うので問題ありません。
一方で、胡蝶蘭のハガキは喪中ハガキに使われることが多いので
(前述の通り、一番落ち着いたデザインのため)、
喪のイメージが強く避けるべき、という意見もあります。
わざわざハガキの切手部分のデザインまで細かくチェックして
「こっちは悲しみのさなかだって言うのに胡蝶蘭なんか送りやがって・・・!」と
文句をつける方もあまりいないかとは思いますが、
よほど気になるならヤマユリにするのが無難でしょう。
私は、形式上のマナーよりも大切なのは相手への気遣いや優しさが
伝わるような内容になっているかどうかだと思っているので
ヤマユリでも胡蝶蘭でも気にせず送ります。
私製はがきの切手のデザイン
ポストカードや絵葉書、手作りのハガキなどの私製はがきを使う場合、
切手を貼らなければいけません。
現在は切手も色々なデザインがありますが
派手なもの・カラフルなもの・ポップなものは避けて
落ち着いたデザインの切手を使います。
どこででも買える普通の62円切手がいいでしょう。
デザインはソメイヨシノです。
弔事用として花文様の62円切手もありますが、
自分が喪中の場合も相手が喪中の場合も
寒中見舞いにこの切手は使いません。
喪中の寒中見舞いに相応しい絵柄
寒中見舞いは、寒い時期に相手の体調を気遣う挨拶状ですから
特に決まった形式はありません。
喪に服している相手に送る、ということを考慮して
あまり派手で華やかな感じにはせず、
落ち着いた色味とデザインにするように気をつければ
基本的には自由で大丈夫です。
ここで大切なのが
「寒中見舞いは喪中で送れなかった人への年賀状の代用品ではない」
ということ。
寒中見舞いはあくまで季節の挨拶です。
悲しみに沈んでいる人に「おめでとう」は言いづらい。
年賀状は控えるけど、何か一言声を掛けたい、挨拶したい。
相手が元気に過ごせているか心配・・・。
そんなときに送るのが寒中見舞いです。
なので、おめでたい絵柄だったり、お祝いを表す絵柄は避けましょう。
年賀状ではないので干支のイラストも相応しくありません。
絵柄を入れるなら、冬を連想する雪などがおすすめです。
写真については賛否両論、色々な考えの方もいますが一般的には控えます。
寒中見舞いは寒さの厳しい時期に相手の体調を気遣って送るもの。
そこにあまり自分のことばかり載せるのは主客転倒になる恐れがあります。
子供の写真、家族写真、ペットの写真などなどを載せて送るのは
「私の家族を見てー♪」と言っているような感じで
人によっては「自慢したいだけ」と悪い印象を持ちます。
もちろん、親戚や親友などあなたのお子さんの成長を本当に楽しみにしていたり
あなたの近況をぜひ知りたい!という方もいらっしゃると思うので
近い間柄ならこの限りではありません。
それほど近しい間柄でなければ写真は入れずに送るのがマナーです。
写真を見せたり、自分の近況を知らせたい場合には
時期をずらして改めて近況報告の形で送るのがいいでしょう。
寒中見舞い(喪中)のはがき まとめ
・喪中の方への寒中見舞いに年賀はがきは使わないこと。
・寒中見舞いのハガキは郵便局かコンビニで購入できる。
・寒中見舞い専用にデザインされたハガキはあまり流通していないが、
大きい文具店やホームセンターなどで購入できる。
・喪中の方への寒中見舞いは落ち着いたデザインにする。
・季節の挨拶なので、おめでたい柄や干支のイラスト、写真などは避け
冬のイメージの絵柄を入れる。
・通常はがきを使う場合、額面のデザインは「ヤマユリ」「山桜」「胡蝶蘭」のどれでも可。
・私製はがきを使う場合の切手は弔事用ではなく一般的な62円切手(ソメイヨシノ)を使う。
喪中で年賀状を控えた方への寒中見舞いとして相応しいハガキの種類やデザイン、
買える場所などについて紹介しました。
現在では形式上の細かいルールを気にする方はそれほど多くありません。
大切なのは相手を気遣う思いやりの心です。
喪中ハガキが届いたらその年の年賀状は控えて
次の年から年賀状を送るというだけの方が多い中、寒中見舞いを送るというのは
「喪中の自分を気にかけてくれている」と丁寧な印象を持たれます。
ぜひ、「こうしないといけない」と固く考えずに
悲しみに沈んでいる相手にどんな言葉をかけるといいか考えてみてくださいね!