こんにちは!
節分といえば豆まきと恵方巻きですよね!
豆まきは撒いたあとの掃除や片付けが大変なので
豆まきはせずに恵方巻きだけ食べるという方も多いのではないでしょうか。
私自身は太巻きは好きでも嫌いでもなく普段はあまり食べることもないのですが
節分の時期には色々な種類の恵方巻きが並んでいて
ついつい手にとってしまいます♪
さて、恵方巻きは私の中ではここ何年かの間に急に登場した、という感覚。
「昔、節分のときに太巻きなんて食べてたっけ?」って
私と同じように疑問を持っている方もいるかと思います。
しかも「切らずにそのまま」というのも考えてみれば行儀の悪い食べ方ですし
昔の人の美学からすると定着しそうにない気がしますよね。
そこで、この記事では恵方巻きの由来や節分との関係、
切らずにそのまま食べる意味などについてまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね!
目次
節分に恵方巻きの由来
節分に恵方巻きを食べるという習慣は大阪が発祥とは言われていますが
正確な起源については詳しくは分かっておらず、不明点も多いです。
恵方巻きの由来として知られているものには
5つの説があるのでそれぞれ紹介しますね!
諸説ありますが、昔から行われていた風習というよりも
ごく一部の地域で行われていた習慣が広まって定番化した、というイメージです。
節分に恵方巻きの由来①
明治時代の始め頃、大阪の船場で商売繁盛などを願って行ったという説。
長いものや丸いものは縁起がいいとされていたので、
商売繁盛以外にも色々な願いごとに使われました。
若い女性が「好きな人と一緒になりたい」「素敵な人にめぐり合いたい」と
始めたことで広く普及したと言われています。
節分に恵方巻きの由来②
船場で女性が丸かじりしながら願いごとをしたところ
その願いが叶った、という故事が由来だという説。
節分に恵方巻きの由来③
節分はちょうどお新香が漬かる時期。
そのお新香を具として巻き寿司を作り、恵方を向いて切らずにそのまま食べることで
縁起を担いだ、という説。
節分に恵方巻きの由来④
遊女に巻き寿司を切らずにそのまま食べさせるお大尽遊びが始まりという説。
節分に恵方巻きの由来⑤
戦国時代の武将が節分の日に丸かじりをして出陣したところ、
戦に勝った、という説。
節分と恵方巻きの関係
恵方巻きの由来は色々ありますが、
節分と太巻きの関係はイマイチ謎ですよね。
恵方巻きを食べて願掛け、というのが由来のひとつにありますが
それがなぜ節分なのかというと
上で書いた由来③が一番大きいです。
ちょうどお新香が漬かる時期が節分だから、というものですね。
最初はごく限られた地域で節分に恵方巻きが食べられていました。
もともとは恵方巻き、という名称ではなくて、普通に「太巻き寿司」ですね。
その習慣に目をつけた寿司業界が「節分に太巻き寿司を食べよう!」という
キャンペーンと宣伝を行いました。
「土用の丑の日にうなぎを食べよう!」と同じような感じで
「丑の日のうなぎ」に対抗して始めたとも言われています。
それから関西一帯に広まり、
セブンイレブンが商品として節分の恵方巻きを販売したことから
一気に全国に広まりました。
全国的に節分の日に恵方巻きが食べられるようになったのは
ここ10年くらいの話です。
現在では節分に食べる太巻き寿司を「恵方巻き」と呼んでいますが、
「恵方巻き」はもともとセブンイレブンの太巻き寿司の商品名です。
なので、同じものをスーパーなどでは「招福寿司」だったり「恵方寿司」だったり
いろいろな名称で販売していたりもします。
「節分がちょうどお新香の漬かる時期だから、
その時期にお新香で作った太巻きを食べる」というのが由来なので
本来は2月の節分に食べるものですが
節分は年に4回あるので、現在では「秋の恵方巻き」や「夏の恵方巻き」
なんてのもあるようです。
恵方巻きを切らない理由
恵方巻きと言えば、恵方を向いて切らずに1本まるごと
無言で食べきる!というのが本来の食べ方。
太巻きは結構大きくて食べきれないし食べづらいので
「切り分けて食べてます!」
「太巻きじゃなくて手巻き寿司を食べます!」
という方もいるのですが、
実は「切らずにまるごと」というのが
福を呼び込むポイントになっているようです。
切らないで一本丸ごと一気に食べきるというのは
幸運を一気に頂くという意味があります。
途中でしゃべったり、口を離して休憩したりすると
そこから福が逃げるとも言われていますね。
また、前の章で丸いもの・長いものは縁起がいいと書きましたが
それを切ってしまうことで
「縁が切れる」に繋がるという考え方もあります。
節分に恵方巻きの由来 まとめ
・正確な起源は分かっておらず、諸説ある。
・節分の恵方巻きは寿司業界が広め、セブンイレブンが販売開始したことで
全国的に広まった。
・「恵方巻き」はセブンイレブンの太巻き寿司の商品名。
・切らないでまるごと食べることで幸運を一気に頂くことができる。
・恵方巻きを切ると「縁が切れる」に繋がる。
恵方巻きの由来や節分との関係、切らない理由について紹介しました。
今では豆まきをする人よりも恵方巻きを食べる人のほうが多くて
すっかり「節分=恵方巻き」が定着していますが、
全国的に広まったのは最近だということが分かりました。
かつて太巻き寿司を食べて願掛けをしていた
大阪の商人や女性たちに思いを馳せばがら
恵方巻きを食べて福を呼び込むというのもいいですね♪