こんにちは!
朝起きたときや風邪を引いているときなどに
例えば飛行機やエレベーターに乗ったときのように
耳が詰まった感じがして音がこもって聞こえることはありませんか?
痛くはないもののちょっと不快ですよね。
私自身も幼少期から耳と鼻が弱いというか
いつもなんらかの病気にかかったり、すぐ炎症を起こしたりするので
耳がこもることも日常茶飯事です。
耳がこもるのには原因があり、
ちょっとしたことですぐに普段の状態に戻すことができます。
ただ、「耳が詰まる感じがする」「音がこもって聞こえる」
「自分の声が大きく響く」という不快な症状が
ずっと続いて治らない場合は耳の病気のひとつである可能性もあります。
この記事では耳がこもるときの原因と治し方、
考えられる病気について紹介しています。
場合によっては病院を受診する必要もあるので
不快な症状から早く楽になるためにも
ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
目次
耳がこもる原因は?
耳が詰まったような感じになることを「耳閉感」といいます。
耳垢や難聴、中耳炎など色々な原因で耳閉感が起こりますが
飛行機やエレベーター、トンネルなどで起こる一時的な耳閉感は
気圧が原因で起こります。
通常時、鼓膜の内側と外側では気圧が同じになっていて
鼓膜がまっすぐピンと張っている状態です。
しっかり振動しますしきちんと音をキャッチしてくれます。
しかし、トンネルなどの気圧の低いところに行ったり
海の深いところに潜って水圧がかかったりすると
鼓膜の内側と外側で気圧差ができてしまって
鼓膜が内側(内耳側)に引っ張られたり
外側(外耳側)にぐっと押されたりします。
こういう状態のときは鼓膜がうまく振動することができず
耳がこもったようになります。
なので、耳がこもる不快な症状が出たら
耳に空気を送って鼓膜の内側の気圧調整をすれば
通常の状態に戻ります。
次の章でやり方を詳しく紹介しますね!
耳がこもるときの治し方
耳がこもるときは耳に空気を送って気圧調整をすれば治ります。
耳の気圧調整というと難しいイメージですがやり方は簡単です。
例えば・・・
- あくびをする
- つばを飲み込む
- 鼻をかむ
- 飴をなめる
- 顎を大きく動かす
トンネルに入って「あれ?耳がおかしいな」と思ったときに
無意識にあくびの真似をした経験はないでしょうか。
飛行機に乗ったときに飴を配られたりもしますが、
耳がこもった時の対処用としての意味もあります。
なので、配られてすぐではなく
離陸時や着陸前の耳がこもったときに舐めるといいですね。
上に書いたような対処法は人によって効果がまちまちです。
私だったらあくびでは抜けるけど
つばを飲み込むくらいではうまく抜けない、という感じ><
もし、上の対処法でうまくいかないときは
「耳抜き」というテクニックを試してみてください。
耳抜きは深いところに潜るダイバーさんには必須のスキルとも言われています。
何種類かやり方があるので自分に合った方法を見つけてくださいね。
耳がこもるときの耳抜きのやり方
耳抜きには「フレンツェル法」「トインビー法」「バルサルバ法」の3種類あります。
バルサルバ法は簡単で効果も高いですが、
耳に強い圧力がかかり痛くなってしまうこともあります。
まずは耳に優しいフレンツェル法からやってみて、次にトインビー法、
それでもダメならバルサルバ法、という様に
順番に試してみてくださいね!
2.少しだけ息を吸って口を閉じます。
3.舌の奥を上あごに向かって持ち上げます。
フレンツェル法は少しコツが必要で慣れるまでは大変ですが
一番耳に優しい方法です。
2.つばを飲み込みます。
とても簡単な方法ですぐ試すことができます。
つばが出にくいときは少量の水でもOK。
2.口と目を閉じます。
3.そのままゆっくり鼻をかむように空気を出します。
鼻をつまむことで行き場がなくなった空気が耳のほうに抜けます。
実際にやってみると耳に圧力がかかることが分かると思うので
「耳に空気を送る」ことを意識してやってみると成功しやすいです。
片側だけどうしても抜けない!というときは
頭を傾け、抜きたいほうの耳を上にしてもう一度試してみてください。
空気は上のほうに移動するので傾けたほうが抜きやすくなります。
これは絶対にダメ!
耳がおかしいな、詰まった感じがするな・・・と思ったときに
鼻をすするのは絶対にやめましょう。
私も小さい頃に耳のつまり感を無意識に鼻すすりで治していたのですが
絶対にやめるように耳鼻科の先生からもきつく言われていました。
鼻すすりをすると鼻水に含まれる雑菌が鼓膜のほうに移動してしまって
鼓膜に穴が開いたり、鼓膜周辺の骨が溶けてしまったりします。
とても危険な行為なので、もし鼻すすりで耳閉感を治している方は
今すぐやめて、これを機に耳抜きをマスターしてくださいね!
耳がこもるときに考えられる病気
気圧の変化で耳がこもることは日常生活でもよく起こることです。
普通は放っておいても、例えば何か飲み物を飲んだりしたときなど
何かの拍子に元に戻ったり、
頑固な詰まり感があっても前章で書いたような耳抜きを試してみれば
治ることがほとんどです。
ですが、耳がこもる感じが長く続いて治らなかったり
耳抜きがうまくいかないときがあります。
指で耳をふさいでいるような状態がずっと続くわけですから、かなり不快ですし
精神的にイライラしたり、そのまま放っておくと耳に痛みも出てきます。
耳と鼻・喉は耳管という細い管で繋がっています。
耳管は通常は閉じていて、口を大きくあけたりしたときだけ開いて
耳の気圧調整をしています。
なので、耳抜きをすればこの耳管を通して空気が送られるはず。
それがうまくいかないということは耳管の機能障害が疑われます。
普通は開いたり閉じたりする耳管が
急激な体重減少やストレスなどで開きっぱなしになったり(耳管開放症)、
鼻炎や副鼻腔炎の炎症などで狭くなったり閉じっぱなしになる(耳管狭窄症)
ことがあります。
耳管開放症や耳管狭窄症は放っておくと中耳炎や難聴になったり
耳がこもる不快感やイライラから精神疾患を患うこともあります。
長く続いてなかなか治らない・・・という時には
大げさだと思わずに早めに耳鼻科を受診してくださいね!
※ 耳のこもりが治らず、耳鼻科を受診したときの検査内容やかかった費用などを
体験談としてまとめました。
ぜひこちらもチェックしてくださいね!
耳がこもる原因と治し方 まとめ
・耳がこもるときには耳管を通して空気を送り鼓膜の内側の気圧調整をすることで治る。
・耳管は顎を大きく動かしたときに開き、耳と鼻の換気ができる。
・耳抜きにはフレンツェル法、トインビー法、バルサルバ法の3種類がある。
・バルサルバ法は耳に負荷がかかるため、耳に優しいフレンツェル法から順に試す。
・耳がこもって治らないときには耳管開放症や耳管狭窄症の可能性があるため、
早めに耳鼻科を受診する。
耳がこもるときの原因と対処法、考えられる病気について紹介しました。
耳がこもる、詰まる、というのはとても不快で
痛みがなくても気になる症状ですよね。
なかなか治らないと「もしかしてこのまま聞こえなくなるんじゃ・・・」と
心配になりますが、耳抜きをいくつか試してみると治ることがほとんどです。
逆に、耳抜きで治らなければ単なる気圧差によるものではなくて
耳管開放症や耳管狭窄症を含め、なんらかの耳の病気である可能性もあるので
(場合によっては脳や精神、血液の問題である可能性も・・・)
早めの受診が大切です。
私自身、幼少期から鼻と耳が弱くて
鼻風邪を引いたりすると耳がこもって聞こえなくなってしまったり、
副鼻腔炎になって頭痛や顔の痛みに悩まされたりと重症化することが多いです。
もし、普段からよく耳がこもったり耳抜きがうまくいかなくなるなら
鼻かぜにも注意するようにしてくださいね。