こんにちは!
夏になるとニュースでもよくゲリラ豪雨って言葉を耳にしますよね。
場合によっては外出できなくなったりその場で足止めになったりする
厄介な夏の風物詩です。
ゲリラ豪雨は予測できない突然の豪雨のことですが、
これって夕立やスコールと同じもの?と思ったことはありませんか?
また、ニュースでも「集中豪雨」や「ゲリラ雷雨」など色々な言い方があって
同じものなのか、何か違いがあるのか迷いますよね。
ゲリラ豪雨とちょっと似ている、ゲリラ雷雨、集中豪雨、夕立、スコールとの
違いをまとめてみました。
ニュースをより理解したい方、必見です^^
ゲリラ豪雨と集中豪雨との違い
まず、「ゲリラ豪雨」はマスコミの造語であり、正式な気象用語ではありません。
正式な気象用語で「集中豪雨」。
現象としてはゲリラ豪雨も集中豪雨も同じです。
というよりも、
ゲリラ豪雨は集中豪雨の一種
という言い方が正しいですね。
どちらも限られた範囲で短時間に多量の雨が降ることですが、
ゲリラ豪雨は予測できない集中豪雨のことを指します。
「ゲリラ」とつくことから分かるように、
いつどこで起こるのか前もって予測ができません。
(ゲリラライブとかゲリラ撮影とかと一緒ですね^^)
局地的に強い雨が降っていても、
例えばそれが台風が近づいたことによるものだったりしたら
前もって予測ができるのでこの場合は「集中豪雨」であり
「ゲリラ豪雨」ではありません。
短時間で局地的に強い雨が降ることを「集中豪雨」といい、
その中でも予測のできないものを「ゲリラ豪雨」という、
と覚えておくといいですね^^
ゲリラ豪雨とゲリラ雷雨との違い
「ゲリラ豪雨」のほかに「ゲリラ雷雨」という言葉もよく聞きますね。
これには特に大きな違いはありません。
雷に特化しているかどうか、というだけの違いで
雷が鳴っていれば「ゲリラ雷雨」。
つまり、雷を伴うゲリラ豪雨がゲリラ雷雨です。
ゲリラ豪雨と夕立やスコールとの違い
部分的に短時間で強い雨が降る、と聞くと
「それって夕立やスコールと同じ?」と思いますよね。
まず、スコールについて説明しましょう。
スコールは「短時間に突発的に風速が強まること」として定義されています。
熱帯地方でよく起きますね。
雨を伴うことも多いので「スコール=熱帯地方の夕立」と思っている方も多いのですが
正しくは「スコール=突風」です。
そう考えると「ゲリラ豪雨(雨)」と「スコール(風)」は全く別物ですね。
次に夕立との違いですが、
「予測ができず、局地的・突発的に強い雨が降る」
という点でどちらも共通しています。
原理も一緒で、大気の状態が不安定なときに急速に発達した積乱雲が
強い雨を降らせます。夕立も夏の風物詩ですよね。
ただ、一つだけ違うのは
夕立は数十分程度ですぐに止むのに対して、
ゲリラ豪雨は強い雨が1時間以上続き、大きな災害になる場合もある、ということです。
ゲリラ豪雨、と聞いて「夕立と一緒でしょ」と思っていると
気軽に外出して帰れなくなっちゃった、ということも起こりえます。
ゲリラ豪雨の危険性のある梅雨の時期に外出するなら
しっかり準備して外出したいですね。
まとめ
・雷を伴うゲリラ豪雨がゲリラ雷雨。
・スコールは突風のことでありゲリラ豪雨とは別物。
・ゲリラ豪雨と夕立は原理も現象も同じ。
・夕立は数十分で止むが、ゲリラ豪雨は1時間以上続く場合がある。
今回はゲリラ豪雨とゲリラ雷雨、集中豪雨、スコール、夕立との違いをまとめました。
どれもちょっと似ているし色々な使われ方をするので難しいですが、
正しい意味を知ってきちんと対策していきましょう。