こんにちは!
年末になると、お正月準備としておせち料理の特集や広告が目立つようになりますよね。
豪華なおせち料理の数々に「これをきちんと作ってる人はスゴイなぁ・・・!」と毎年思います!
今のおせち料理は和洋折衷バリエーションも豊富ですが、もともとのおせち料理には献立や食材ごとにそれぞれ意味やいわれがあります。
何となく意味があることは知っていても、改めて考えてみるとよく知らないな・・・なんて人も多いのではないでしょうか。
この記事では、おせち料理の種類と意味、重箱への詰め方、おせち料理の起源について紹介しています。
おせちは準備しないんだよね、という方もぜひ参考にして、お正月のメニューに取り入れてみてくださいね!
目次
おせち料理の種類と意味
おせち料理は地域や家庭によっても違いがありますが、大体10種類~30種類ほどあります。
この中から奇数になるように品数を調整して準備します。
諸説ありますが、偶数は2で割り切れることから別れを連想させ縁起が悪いとされています。
また、おせち料理は普段お料理を作ってくれている女性や歳神様、かまどの神様にゆっくりしてもらおう!という配慮の意味もこめて日持ちするメニューが選ばれることが多いです。
おせち料理の種類と祝い肴三種
おせち料理は大きく分けて次の5種類に分けられます。
- 祝い肴
- 口取り
- 焼き物
- 酢の物
- 煮物
この中でも特に、祝い肴はおせち料理に欠かせない基本のお料理です。
立派なおせち料理が準備できなくても、祝い肴が3種類あればお正月のお祝いができる!
ということで、必ず用意するのが祝い肴三種と言われています。
祝い肴三種は関東と関西で少し違いがあります。
・黒豆
・数の子
・田作り
・黒豆
・数の子
・たたきごぼう
おせち料理定番メニューの意味
おせち料理にはおめでたい食材がふんだんに使われ、メニューにも願いが込められています。
いくつか代表的なものを紹介しますね♪
メニュー | 意味・いわれ |
黒豆 | 邪気払い マメに働けるように |
数の子 | 子孫繁栄 |
田作り | 五穀豊穣 |
たたきごぼう | 家の土台がしっかりするように 家業が土地に根付くように |
かまぼこ | 紅白がおめでたさを表す。 赤は魔除け、白は清浄の意味がある |
伊達巻 | 知識が増えるように |
きんとん | 財を成すように |
錦卵 | 黄身が金、白身が銀に例えられおめでたい |
紅白なます | 紅白の水引に似ていておめでたい |
酢ばす | 子孫繁栄 将来の見通しがよくなるように |
鯛 | 「めでたい」の語呂合わせ |
ブリの照り焼き | 立身出世 |
車海老 | 長寿 |
はまぐり | 夫婦円満 |
昆布巻き | 「よろこぶ」の語呂合わせ |
筑前煮 | 末永い幸せ |
意外と知らないものも多かったのではないでしょうか。
おせち料理を丸ごと用意しなくても、自分の願いに合わせていくつか用意するのもよさそうですね♪
おせち料理の重箱の詰め方と意味
おせち料理は「幸せを重ねる」という意味を込めて重箱を使います。
正式なものは4段。
ですが、現在では核家族化などで4段は食べきれないことも多く、2段や3段のものが主流になっています。
おせち料理の重箱、実は詰め方にも決まりがあります。
4段の正式な詰め方
重箱は上から、一の重・二の重・三の重・与の重・五の重と数えます。
4段目を「四の重」と言わないのは四が死を連想させる忌み数だからですね。
四段の重箱を使う場合、詰め方は次のようになります。
一の重 | 祝い肴・口取り |
二の重 | 焼き物 |
三の重 | 酢の物 |
与の重 | 煮物 |
三の重と与の重を逆にして、三の重に煮物、与の重に酢の物を入れる場合もあります。
5段の場合の詰め方
4段の正式な詰め方に5段目を追加することもあります。
その場合、5段目は控えの重とも言って何も入れずに空にしておきます。
歳神様から頂いた福を詰める場所とされていて、既に満杯ではなく、これからもまだまだ幸せが増えるように・・・という願いが込められています。
※ 諸説あります。
特にこの由来にこだわらず、家族の好物を入れる場合もあります。
3段の場合の詰め方
3段にする場合は焼き物と酢の物を二の重に詰め、三の重には煮物を詰めます。
おせち料理の起源
おせち料理はもともとお正月や五節句の際に食べられていた御節供(おせちく)が元になっています。
五節句とは現在も祝われている
- 人日(1/7)
- 上巳(3/3)
- 端午(5/5)
- 七夕(7/7)
- 重陽(9/9)
のことですね。
宮中行事である節会では、神様をおもてなしするための料理として御節供が用意され、食べられていました。
神様と一緒に食事をする、という考え方ですね。
その後、江戸時代に庶民の間にも広まり一番おめでたい日である正月におせちが食べられるようになりました。
こうして、お正月に食べる料理としておせちが定着したと言われています。
おせち料理の種類と意味 まとめ
・おせち料理は奇数になるように品数を調整する。
・女性と神様への配慮として日持ちのするメニューが選ばれることが多い。
・おせち料理に欠かせない基本の料理を祝い肴といい、祝い肴三種があればOK。
・おせち料理には縁起のいい食材などが使われ、それぞれのメニューに願いが込められている。
・おせち料理は「幸せを重ねる」という意味で重箱が使われる。
・おせち料理の重箱は正式には4段だが、現在は2段や3段のものが主流。
・一の重には祝い肴と口取り、二の重には焼き物、三の重には酢の物、与の重には煮物を詰める。
・5段にする場合、5段目には何も入れず空にするか、家族の好物を詰める。
・おせち料理はもともと宮中で食べられていた御節供がもとになっている。
・おせち料理は江戸時代頃にお正月に食べる料理として庶民の間に定着した。
おせち料理の種類と意味について紹介しました。
おせち料理にはたくさんの種類があり、それぞれに意味が込められています。
現在では本当に多種多様なおせち料理があり、バリエーションも豊富です。
家族が好きなものをたくさん詰めて、楽しく頂くのも大切です。
おせち料理は内容にこだわらず、自由に用意して大丈夫ですが今年の願いに合わせてメニューを工夫してみるのもいいのではないでしょうか。