こんにちは!
秋は台風の季節でもあります。
近年は大型台風も多く、心配ですよね。
海外では台風の代わりにハリケーンのニュースが流れていたりします。
台風とハリケーン、なんとなく同じものかな?とは思いつつも、違いまでははっきり分からない、という方もいるのではないでしょうか。
名称が違うだけなのか、強さが違うのか。
はたまた、別の違いがあるのか。
今回はそんな疑問に答えていきます!
台風とハリケーンの違い
台風もハリケーンも熱帯低気圧が強くなったもので、現象としては同じです。
違いはズバリ、発生場所!
東経180度より東の太平洋と大西洋で発生したものがハリケーン、東経180度より西の太平洋と南シナ海で発生したものが台風です。
また、ハリケーン・台風の仲間に「サイクロン」もありますが、サイクロンは北インド洋とオーストラリア近海で発生したものを言います。
まとめるとこんな感じですね。
名称 | 発生場所 |
ハリケーン | 東経180度以東の太平洋・大西洋 |
台風 | 東経180度以西の太平洋・南シナ海 |
サイクロン | 北インド洋・オーストラリア近海 |
ざっくり言うと、アジアは台風、アメリカあたりはハリケーン、それ以外はサイクロン、というイメージです。
台風とハリケーンの強さ比較
台風とハリケーン、どちらが強いでしょうか。
名前が違うだけなんだから同じでしょ、と思っていませんか?
台風とハリケーンの強さを比較してみましょう。
上の表を見てもわかる通り、台風とハリケーンでは基準となる風速が違います。
また、この最大風速というのは台風が10分間の平均で計測するのに対し、ハリケーンは1分間の平均で計測しています。
なので、ハリケーンのほうが強い風速になりますね。
日本の台風は「強い」「非常に強い」「猛烈な」の3段階に分けられます。
勢力で言うと、ハリケーンは木の枝が折れるくらいの「強い」台風と同じくらいです。
引用:YouTube
この動画を見ると風速30m/sでもかなり強いことが分かりますね。
台風がハリケーンに変わることがある?
台風やハリケーンは発生場所によって名称が変わります。
じゃあ、東経180度よりも東で発生したものが日本に上陸したらハリケーン?
実はそうはならないんですね。
ハリケーンとして発生したものでも、東経180度を横切った時点で台風と分類されます。
越境台風といって、8月~9月に発生することが多いですね。
例えば、平成30年の台風17号は、メキシコの南南西海上で発生したハリケーン・ヘクターが越境したものです。
逆に、台風が観測範囲を出てハリケーンやサイクロンに変わることもあります。
台風とハリケーンの違い まとめ
・東経180度以東の太平洋と大西洋で発生したものはハリケーン、東経180度以西の太平洋と南シナ海で発生したものは台風に分類される
・台風は中心の最大風速が約17.2m/s以上、ハリケーンは中心の最大風速が33m/s以上。
・東経180度を横切ると名称が変わる。
名称 | 発生場所 | 最大風速 |
台風 | 東経180度以西の太平洋・南シナ海 | 約17.2m/s以上 |
ハリケーン | 東経180度以東の太平洋・大西洋 | 33m/s以上 |
台風とハリケーンの違いや強さを紹介しました。
東経180度を超えると分類が変わるので、日本でハリケーンに遭遇することはありませんが強さの比較を見ると怖いですよね。
9月は台風が発生しやすく、田畑や建物への被害が心配です。
甘く見ず、しっかりと対策しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。