こんにちは!
暑くなってくる時期、食中毒が心配ですよね。
お腹が痛くなったり吐き気があったりして
原因の食べ物に心当たりがある…という場合
「もしかして食中毒かも…」と不安になったりすると思います。
食中毒かも?という症状が出たとき、自宅ではどのように対処すればいいでしょうか。
この記事では、食中毒にかかってしまったときの食事や薬、
病院を受診する目安についてまとめています。
早く回復するために…症状を和らげるために…と思ってやったことが
実は逆効果だったり更に悪化させる原因になったりもします。
ぜひこの記事を読んで、辛い症状をはやく治してくださいね!
食中毒の対処法で食事はどうする?
食中毒になると下痢や嘔吐、腹痛などの症状が出て食欲がなくなる方も多いです。
そんな時
「全然食べなくていいのかなぁ…おかゆか何か食べたほうがいいかなぁ…」
って心配になりますよね。
食中毒らしき症状が出たときは、体の状態によって食べていい物が変わります。
栄養をつけようと思ってスタミナたっぷりの食事なんて取ったら
逆に下痢や嘔吐が激しくなるので気をつけてくださいね。
また、主婦にとっては体調が悪い時でも家族の食事や家事が気がかりですが
食中毒が疑われるときに本人が調理するのはNGです。
細菌のついた手や調理器具から家族に二次感染する危険性がありますので
旦那さんなどに用意してもらうようにしてくださいね!
下痢や嘔吐が激しい場合
食中毒になると下痢や嘔吐などの症状が出ます。
このときに食事を取ると、腸に負担をかけてしまい下痢が続いて辛いです。
なので、下痢の間はしばらく絶食して腸を休ませましょう。
飲むものは温かい白湯がベストです。
白湯でも吐いてしまうなど、全く水分を受け付けない状態ならば
すぐに病院に行って点滴してもらってくださいね!
下痢や嘔吐が軽くなったとき
下痢や嘔吐はあるけど、大分マシになってきた…
というくらいに回復したら飲むものをスポーツドリンクや経口補水液に変えます。
下痢や嘔吐があるときには水分と一緒に電解質も失われるので
それを補うのが目的です。
ただし、冷たいスポーツドリンクをごくっと飲むのは逆効果。
飲み方にも注意しましょう。
常温にしたものをスプーン1杯くらいずつちょこちょこ飲むようにします。
大分回復して食事が取れるようになったとき
下痢や嘔吐もなくなり、大分回復してきたら
無理のない範囲で少しずつ食事をとるようにします。
体調の悪いときにいきなりスタミナ丼とか食べる方はあまりいないかと思いますが
最初は消化のいいものから食べるようにしてくださいね!
暑い時期なので、
「そうめんくらいなら食べれるかな?」「冷奴なら…」「アイスなら…」
という方も多いのですが、冷たい食べ物は避けたほうがいいです。
野菜スープや雑炊、あったかいうどんなんかがいいですね♪
ここまで回復したら、整腸作用のあるヨーグルトもおすすめです。
食中毒の対処法で薬は飲んでも大丈夫?
食中毒になると下痢や嘔吐で苦しいので薬を飲みたくなりますよね。
できれば、素人判断で勝手に薬を飲むよりも
きちんと医師の診断を受けて自分の症状にあった薬を処方してもらうのが一番です。
でも、例えば夜中とかで
「今すぐ病院には行けないけど、症状が酷くて眠れないからなんとかしたい」
という場合もあるかと思います。
食中毒かもしれないときには飲んではいけない薬もあるので注意が必要です。
食中毒の症状があるときに使うと思われる薬についていくつか紹介しますね。
下痢止め
食中毒の時には下痢止めは飲んではいけません。
というのも、そもそも下痢や嘔吐というのは悪いものを外に排出しようとする
体の防御反応だからです。
下痢や嘔吐そのものには問題はないですし、
悪いものが完全に排出されるまで症状は続きますから
出すだけ出して早く出し切ってしまったほうが回復も早いです。
下痢止めを飲んでしまうと、まだ体内に悪いものが残っているのに
それを外に出そうとする働きを邪魔してしまい回復が遅れます。
下痢や嘔吐はすごく辛いので早くなんとかしたいと思いますが
薬で無理やり止めずに出すようにしてくださいね。
整腸剤・胃腸薬
お腹の調子を整える整腸剤や胃腸薬は飲んでも大丈夫です。
吐き気や腹痛が辛いときに飲んでみてくださいね。
鎮痛解熱剤
食中毒になると発熱したり、それに伴って関節の痛みやダルさが出てきます。
熱が出るのは菌と戦っている証拠ですから特に心配しなくて大丈夫ですが、
もしどうして辛いときには鎮痛解熱剤を飲んで大丈夫です。
ただし、胃に優しい成分が入っているものを選ぶようにしてくださいね!
食中毒で病院を受診する目安
食中毒は水分をしっかり取って安静にしていれば治る病気なので
病院に行かずになんとか自分で治そうと思っている方もいるかもしれません。
ですが、その症状が本当に食中毒なのかは医師にしか分かりませんし
原因菌が違えば対処法も違うし人にうつることだってあります。
本当なら症状が出た時点ですぐに受診するのが理想ですが
色々な都合でそうもいかない方もいるかと思います。
「こんな時にはすぐに受診!」という目安をいくつか紹介しますので参考にしてくださいね。
下痢や嘔吐が酷いとき
下痢や嘔吐が激しく、一日に10回以上トイレに駆け込んでいるという場合
脱水症状が心配です。
応急処置とか自宅で治すとか、そういうことを考えずに
一刻も早く病院を受診してください。
まったく水分を受け付けないとき
上と同じですが、水分でも吐いてしまうなど全く水分を受け付けないときは
脱水症状が心配なのですぐに受診するようにしましょう。
口から水分が取れなくても点滴で水分を補うことができます。
脱水症状を引き起こしているとき
尿が少なくなる、ぐったりする、脈が速くなる、手足が震える…などの症状が出たら
すでに脱水症状を起こしています!
脱水症状は最悪の場合死に至るケースもあって大変危険なので
救急車を呼ぶなどしてすぐに病院へ行きましょう!
便に血液が混じっているとき
血便が出ているときはO-157の可能性もあります。
O-157は毒性も強く、重症化したり最悪の場合死に至るケースもあるので
すぐに病院を受診しましょう。
可能なら便をビニール袋などに入れて持参すると診断もスムーズになります。
ただ、激しい下痢が続いていると傷がついて出血することもありますから
表面の傷からの出血なのか、体の内部での出血なのかを確認する必要があります。
拭いたときに血がついているとビックリして「血便!?」と思ってしまいますが、
ティッシュペーパーで押し当てて確認してみてください。
表面の傷なら痛みがあるし血がつきます。
また、便の状態が確認できるのなら「血が混じっている」のか
「表面に血がついている」のかでも判断できます。
傷からの出血であれば心配はいりませんが、
腹痛が強くて傷からの出血ではなさそうなら病院を受診しましょう。
妊婦さん、乳幼児、高齢者、病み上がりなど
妊婦さんの場合、胎児への影響が心配ですし、
免疫力の弱い小さいお子さんや高齢の方、
他の病気の病み上がりで抵抗力が落ちている方は症状が重くなりやすいです。
早めに病院を受診しましょう。
飲食店や子供、高齢者と接する仕事の人
食中毒は食べ物が原因になって起こるので本人しかかからないと思うかもしれませんが
実は食中毒も人にうつります。
飲食店で働いていたり、乳幼児や高齢者と接する機会の多い保育士さんや介護士さんは
二次感染を防ぐためしばらく出勤できないはずです。
下痢や嘔吐などで食中毒が疑われる場合にはすぐに病院を受診しましょう。
飲食店で食中毒になった可能性がある場合
飲食店で食中毒になると、診察した医師から保健所に連絡が入り
その飲食店が原因で間違いなければ営業停止などの処分が下されます。
受診が遅れれば遅れるほど、菌がすでに排出されてしまっているので
原因の特定が難しくなります。
あとで「このお店で食中毒が出ました」ということが分かっても
自分もそのお店の食事で食中毒になったことを証明できませんし、
証明できなければ本来受けられるはずだった補償なども受けられなくなります。
飲食店での食事で心当たりがある場合や、
原因は分からないけどここ数日の間に外食もした、という場合には
早めに病院を受診してくださいね!
食中毒の対処法 まとめ
・症状が落ち着いてきたら温かくて消化のいいものを食べる。
・下痢止めは飲まない。吐き気や腹痛が辛いときは整腸剤や胃腸剤を飲む。
・脱水症状の危険があるときやすでに脱水症状を起こしているときはすぐ受診。
・免疫力の低い方や職業によっては受診。
・飲食店で食中毒になった可能性がある場合、原因特定のためすぐに受診。
食中毒の症状が出たときの対処法についてまとめました。
食中毒の時には症状も辛くて早くなんとかしたいと思いますよね。
辛い症状が続くときには無理せず早め早めの受診が大切です。
自分でなんとかしようとせず、医師の診断を受けて
症状に合った適切な方法ではやく治しましょう!