こんにちは!
暑い日が続いていますが、熱中症対策はしっかり行っていますか?
乳幼児や高齢者は特に熱中症になりやすいので心配ですよね。
高齢の両親と一緒に住んでいれば
「暑いからエアコンつけるね!」
「そろそろ水飲んで!」と
こちらから働きかけることもできますが、離れて暮らしているとそういうこともできず、ちょくちょく様子を見に行くことしかできません。
特に熱中症になりやすい高齢者にはどんな対策をするといいでしょうか。
この記事では、高齢者向けの熱中症対策として
- どんな対策をするといい?
- エアコンをつけたがらないときはどうする?
- 普段の食事で予防するには?
ということについてまとめています。
高齢者には熱中症になりやすい理由があります。
特に気をつけて対策をしてくださいね!
目次
熱中症対策で高齢者はどうする?
熱中症患者のうち、半数は65歳以上の高齢者だと言われています。
高齢者が熱中症になりやすいのは、単に若い人よりも体力が低い、というだけではなく色々な理由があります。
まず、高齢者は暑さや喉の渇きを感じにくく、暑い室内で長時間過ごしていたり水分を取らずに過ごしていることが多いです。
真夏日に長袖で外出しているおじいちゃん・おばあちゃんを見かけてビックリすることはありませんか?
また、高齢者は我慢しがちですから、軽い脱水や熱中症の症状が出てもすぐに休んだり助けを求めたりできなかったりして重症化…というパターンもあります。
高齢者自身がしっかり対策するとともに周りの方も注意して見守る必要があります。
具体的な対策をいくつか紹介しますので参考にしてくださいね!
気温・湿度を測る
上にも書きましたが、高齢になると暑さを感じにくくなります。
暑い部屋に長時間いて、自分では暑いと思っていないけど気づいたら熱中症になってしまうこともあります。
部屋の暑さを客観的に判断できるように温度と湿度を測るようにしましょう。
普段過ごす部屋に温度計・湿度計を置くだけで大丈夫です。
これから用意するなら、熱中症の危険度をアラームなどでお知らせしてくれる「熱中症指数モニター」が便利です。
「○度になったらエアコンをつける」と自分で意識しなくても「熱中症の危険がありますよ!」というのをアイコンや音で知らせてくれるので高齢者にも分かりやすいですよね。
例えば、「みはりん坊」という商品は、温度と湿度から熱中症指数を計算し、熱中症の危険性が高いときにはアラームと光で教えてくれます。
高齢の両親にプレゼントしたり、高齢者施設で使用する方が多いようですね。
室温を下げる
高齢者は汗をかきづらく、体温調節機能が弱いです。
部屋で過ごす時には室温を下げ、体温を上げない工夫が必要です。
効果的に部屋を冷やすにはエアコンが便利ですが、高齢者はエアコンを使いたがらない方も多いです。
特別エアコンを嫌がっていないようならエアコンをつけてもらうようにして、普段あまりエアコンを使わない方なら2章を参考にして体温を下げる工夫をしてみてくださいね!
水分を摂る
熱中症対策の基本ですが、水分はこまめに摂ってもらうようにしましょう。
喉が渇いたな~…と思ったときには既に軽い脱水を起こしています。
高齢者は喉の渇きを感じにくく、あまり水分を摂りませんので「喉が渇いた」と自覚したときにはもう遅かったりします。
お茶やスポーツドリンクなどを多めに用意しておいて、喉が渇いていなくてもマメに飲むようにしてもらいましょう。
涼しい服装で過ごす
体温を上げないためには服装の工夫も大切です。
私の祖母も夏だというのに長袖率が高くて「暑くないのか…?」と思うことがよくあります。
ただ、寒がりな方もいますから、強制的に衣替えして半袖だけにする…というのもちょっと考え物ですよね。
長袖のものでも通気性のいいものにしたり、薄い生地のものにすると涼しく過ごせるかと思います。
外出時は準備をしっかり
真夏日・猛暑日でも出かける用事があったりしますが、その時には万全の準備をしてもらうようにしましょう。
帽子を被り、スポーツドリンクや水を持ち歩くようにします。
万が一の時のために、緊急連絡先を書いたカードを持ってもらうとさらに安心ですね。
水を持たずに出かけてしまう方も多いので、うっかり忘れを防ぐために、夏の外出時の持ち物チェックリストを作ってあげるのもおすすめです。
高齢者がエアコンをつけないとき
室内にいることが多い高齢者が熱中症にならないためには室温を下げ涼しい部屋で過ごすことが大切です。
そのためにはエアコンをつけるのが一番ですが、高齢者はエアコン嫌いの方が多く、なかなかつけてくれません。
エアコンをつけるようにお願いしてるけど頑なに拒まれてしまって困っている、というお話もよく聞きます。
高齢者がエアコンをつけないのには3つの理由があります。
- エアコンの風が苦手
- 節約志向
- 昔の感覚
それぞれ対処法を紹介しますので参考にしてくださいね!
エアコンの風が苦手
高齢者や若い女性の方に特に多いのですが、エアコンの風が苦手であまり使いたくない…というものです。
体が冷えすぎて体調が悪くなったり、風が直接当たるのが気持ち悪い、というもので、そういう方を「冷房弱者」と呼んだりもします。
部屋を涼しくしないと…とは思いつつもエアコンの風が苦手でついつい暑さを我慢してしまう方もいます。
対策としては、エアコンは弱めに設定し(風の出方や設定温度など)、風が直接体に当たらないように風除けをつけるのがいいでしょう。
エアコン風よけカバー エアコン用風よけ板 可変式風除け羽板 冷房暖房通用 風向き角度調節 ぶら下げる式 壁に穴あけ不要 様々な大きさのエアコンにも対応できる(ホワイト)
また、エアコンは苦手でも扇風機なら大丈夫、という方もいます。
その場合には「そよ風モード」などの弱い風に設定し、扇風機の後ろに凍らせたペットボトルや保冷剤を置くといいですよ。
引用:ありんこのあしあと
扇風機の裏側に乗せるだけで冷風機になる商品もあります。
当たる風は弱いけど冷たい風になるのでひんやり心地よく過ごすことができますよ♪
価格としては高くなりますがバルミューダの「グリーンファン」など、自然の風を再現できる扇風機もおすすめです。
節約志向
節約志向でエアコンを使うのがもったいない…という方も多いです。
現代人は小さい頃からエアコンがあるのが当たり前で夏の暑い日は当然エアコンをつけますし、もっと若い世代であればちょっとの暑さでもエアコンを使います。
ですが、高齢者はエアコンの電気代が気になって「耐えられるうちは我慢しよう…」という方もいるようですね。
「大丈夫!もったいないし!」と頑固だったりするから厄介です><
節電も大切ですが、暑いのを我慢して倒れてしまっては大変です。
そういう方には、熱中症がどれほど怖いものなのか、暑さを我慢することがいかに危険か、ということをきちんと知ってもらいましょう。
その上で、エアコンを使うのはもったいないことではないということも教えてあげるといいですね。
エアコンを使うことは現代の暑い夏を乗り切るのに必要なものですし、最近のエアコンは省エネを謳っていて電気代もそれほどかかりません。
高齢者であれば「ガンガンに冷やす!」ということもないので、エアコンを使うことによって夏だけ電気代が跳ね上がるということもないでしょう。
これから新しく購入したり買い換えたりするのであれば、一緒に電気屋さんに行って「コレ、あまり電気代かからないやつだよ~」と教えてあげるといいですね♪
昔の感覚
昔は夏でも涼しく過ごせるような構造の家だったり、今ほど暑くなかったので自然の風だけで夏を過ごすことができました。
ですが現代の夏は昔よりもずっと暑いですし、特に都心部ではアスファルトの地面と高いビルで熱がこもりやすいです。
昔と今では環境はまったく違います。
それを昔のままの感覚で
「昔はエアコンなかったし…暑くなったら窓開ければ大丈夫」
という程度に考えている高齢者は多いです。
地球温暖化の詳しい解説までする必要はありませんが、「昔よりもずっと、暑い日が増えた」ということは分かってもらいましょう。
昔よりも夏の暑さは厳しくなった。
昔の夏と同じようにすると熱中症で倒れてしまう。
心配だからエアコンを使って欲しい。
ということを伝えれば意識も変わるのではないでしょうか。
高齢者の熱中症予防になる食事のポイント
普段の食事で熱中症を予防するという考え方も大切です。
とはいえ、離れて暮らす高齢の両親に毎日食事を作ることはできませんよね。
そんな時は、時々熱中症予防になるような食べ物などを差し入れするとあなたの顔も見れるし喜ばれるのではないでしょうか。
熱中症対策・熱中症予防には水分補給と塩分補給!とよく言われます。
塩分は確かに必要ですが、私たちは普段の食事でも結構塩分を取っています。
高齢者は特にしょっぱい味付けを好みますから意識して塩分を摂ろうとすると過剰摂取になります。
※ 熱中症予防としての塩分摂取についてはこちらの記事を参考にしてくださいね!
あまり塩分を摂りすぎても高血圧のリスクがありますから意識して摂るのは汗をたくさんかいたときだけで充分です。
味付けは塩よりも味噌や醤油がいいですね。
高齢者は水分もあまり摂らないのでフルーツを食べるようにするといいです。
特にスイカは水分も多く含んでいるのでおすすめです。
他には、体を冷やす作用のある夏野菜、クエン酸が含まれている梅干などが熱中症予防に効果的です。
キュウリと梅の簡単お料理の動画を載せますので、参考にしてくださいね!
最後になりますが、欠食せずに食べられるものをしっかり食べることが重要です。
私たちは一日に必要な水分のうち、半分を食べ物から補っています。
高齢者でなくとも、あまりに暑いと体がダルくて食欲が落ちたり「食べなくていいかな…」と思っちゃいますがその分熱中症のリスクは高まります。
夏は食事を抜かないように気をつけましょう。
高齢者の熱中症対策 まとめ
・我慢しがちな高齢者は重症化してしまうこともある。
・室温を客観的に判断し、水分を摂りながら涼しく過ごすこと。
・エアコンが苦手な方は風除けや扇風機を使う。
・塩分は普段の食事ではあまり意識しすぎない。
・水分をあまり摂らない高齢者にはフルーツがおすすめ。
・欠食せず、食べられるものをしっかり食べる。
高齢者向けの熱中症対策とエアコン嫌いの対処法、熱中症を予防する食事のポイントについてまとめました。
高齢者は熱中症を起こしやすく、重症化もしやすいです。
対策自体はどの年代でも共通のものですが、高齢者の場合はとくに気をつけて対策してくださいね!