こんにちは!
こどもの日には柏餅を食べますよね!
こどもの日の柏餅はひなまつりのチラシ寿司、節分の恵方巻きと同じ行事食です。
何の疑問も持たずに毎年食べてたけど、
そういえばどうしてこどもの日に柏餅を食べるんだろう?って思いませんか?
お子さんから
「何でこれ食べるの?」「この葉っぱ何なの?」「ほかのじゃダメなの?」
なんて質問攻めにされて答えられなかったお母さんもいるかもしれませんね^^;
生きていく上で必須の知識ではないけれど、
知っていることで世界が広がったり人生が豊かになる。
そういうことを子供たちにきちんと教えてあげることができたら素敵ですよね*^^*
ということで、今回はこどもの日に食べる柏餅やちまきについて
その由来と意味を小学生くらいのお子さんにも分かりやすく解説します。
目次
こどもの日に柏餅を食べるのはなぜ?
こどもの日といったら柏餅!ですよね。
正確に言うと、こどもの日だから柏餅を食べるのではなく
「端午の節句だから」柏餅を食べるということになります。
端午の節句はご存知、男の子が無事に成長することを願うお祝いです。
男の子の子供のためのお祝いですね。
その時に柏餅をお供えして食べる、という習慣があります。
さて、柏餅とは餡をはさんだお餅を葉っぱでくるんだりはさんだりした和菓子です。
レシピはまぁ色々ありますが、重要なのは餅のほうじゃないんですね。
柏餅が「何かの葉っぱ」で包まれているのではなく、
「何かの葉っぱ」で包まれているものを「柏餅」という、ということ。
ちょっと分かりづらいでしょうか^^;
つまり、あの「なにかの葉っぱ」に端午の節句との関係が隠れている訳です。
「何で柏餅じゃないとダメなの?草もちとか桜餅とかいも餅とかきなこ餅とか…(以下略)」
と思っている方はここからが重要ポイントですよ!
あの葉っぱは「カシワ」です。そのままですけど。
カシワの葉っぱというのは新芽が出るまで古い葉っぱが落ちずに残っています。
そこから「子供が生まれるまで親は死なない」→「家系が途絶えない」という意味があり
子孫繁栄の願掛けとして食べられるようになりました。
まさに子供の成長と将来を願う端午の節句にぴったりですね。
端午の節句は中国から伝わったものですが、柏餅は日本で生まれて普及したものです。
こどもの日にちまき その由来は?
子供の日に食べるものには柏餅のほかに「ちまき」があります。
ちまきは葉っぱの中にもち米などを入れて蒸したものです。
この葉っぱは笹かチガヤの葉っぱですね。普通は笹を使います。
私は山形在住ですが「笹巻き」といって昔よく食べていました^^
柏餅は日本で生まれた、と書きましたが
ちまきは端午の節句が中国から伝わったときにセットで伝わったものです。
なので、ちまきのルーツも中国ですね。
昔中国に「屈原(くつげん)さん」という詩人がいました。
頭もよく、政治的な能力も高かったので王に信頼され重要な仕事を行っていましたが、
ある日その能力に嫉妬した同僚に陥れられ、左遷。王の信頼も失ってしまいました。
失意の屈原さんは川に身を投げてしまいました。
その後、里の人たちが追悼の意味をこめて命日の5月5日に
その川へとお供えのお米を投げ込むようになります。
しかし、そのお供えは屈原さんに届く前に川に住む龍に食べられてしまいます。
屈原さんは霊となって現れ、里の人たちに
「龍が嫌う葉で包んで五色の糸で縛るように」と伝えました。
これがちまきのルーツですね。
話は長くなってしまいましたが、
この中国のお話からちまきには厄除けの意味があると言われています。
柏餅とちまき どっちを食べる?
柏餅とちまきについて意味と由来をまとめました。
じゃあどっちを食べるのが正解?
これはどっちでもOK。もちろん両方食べる方もいますよ!
私の場合は「こどもの日と言ったら柏餅!」ですが、上に書いたとおり「笹巻き」も食べます。
でもこどもの日を意識して食べていたわけではありません。
割といつでも食べていたような記憶が…。
改めて調べてみたら、笹巻きは山形の郷土料理で6月くらいによく食べられるようです。
端午の節句のちまきとは関係ないのかしら^^;
柏餅とちまきのどっちを食べるか…というのは地域によって変わります。
関東は柏餅、関西はちまき、ってよく言われています。
柏餅の発祥は東日本ですから、東日本だったら柏餅が多くて
近畿よりも西のほうはちまきが多いです。
というのも、カシワの木は暖かいところで育つので
近畿より西にはもともとカシワの木は自生していないからです。
なので同じ柏餅でもカシワの葉じゃなくて
「サルトリイバラ」という葉で代用したりもしますね。
こどもの日に柏餅を食べるのはなぜ? まとめ
・ちまきは中国から伝わったもので、厄除けの意味
・東日本では柏餅、近畿以西ではちまきがよく食べられる
こどもの日の柏餅とちまきについてまとめましたが、
普段何気なくやっていることの意味を知るとちょっと面白いですよね♪
柏餅を食べながら子供の将来や孫のことを想像してみたり…
ちまきを食べながら中国の悲しい英雄に想いを馳せてみたり…
由来を知るとちょっと心も育ちます。
大切なイベントのひとつですから、
ぜひお子さんにも教えて一緒にこどもの日を楽しんでくださいね!